2007年8月31日金曜日

午後ドーナツ

ここ最近は、暑くもないけれど雨も降らないという天気のイギリス。午後になって陽がさしたので、少々早く大学を出て、バスに乗って、スーパーに行ってドーナツを一つ買って、川辺のガーデンに行って、芝生に腰を下ろしてムシャムシャ食べた(贅沢をいえば、おいしいコーヒーもほしいところだったが、ここは水道の水で我慢した)。晴れた気持ちのいい日だった。小さいことだけれど、やってみたかったことをやったら気持ちがすっきりした。周りを見ると、いろいろな人が芝生でごろごろしていた。ヨーロッパの夏のこういうところが大好きだ。どきどきしながら自分もごろりとしてみたら、空がきれいだった。

帰りは、ごろごろしている人達のそばでコケて、驚かしてしまった。ごめん。

2007年8月29日水曜日

大きい足

私は足が大きい。日本では自分にちょうどいいサイズはほとんど見つからない。でも、イギリスで私は標準サイズ。それでも、ぴったり合うものはなかなか見つからない。既成のものに当てはめようとすることほどつらいものは無い。中学生のとき靴を買ってもらって、それをはきながら勉強していたことがあった。足になじむように。今、新しい靴を履きながらこれを書いている。

何にも変わっていないじゃないか、私。

2007年8月28日火曜日

休日

ひとりぼっちで 3日間の連休を家で過ごした。いつもなら図書館に行くけれど、あいにく工事のため夏期はしばらく閉鎖。大屋さんも留守。お茶にさそえる友達も気がついたら周りにいないという、寂しい状況にも気がついてしまった。どこかに行く予算もない。ひたすら草むしりをした。隣の人のリクエストで壁に張り付いていたアイビーも刈って、リンゴの枝も切ってやった。気がついたら黒いごみ袋10っこになっていた。はちに刺されて、かたつむりがうようよ足にはいあがってきた。まあ、少なくとも虫には愛されているのかもしれない、、、なんて思ってしまった。筋肉痛で夜は眠れなかった。


2007年8月24日金曜日

お墓で

先日、オックスフォードに友達を訪ねて行った。自称ケチな私たちはサンドイッチと水を持って、街の外に散歩に行くことにした。晴れた日に草むらを歩くのはとても気持ちが良かった。行き着いた先は古い教会で、その墓場でサンドイッチを食べた。この数少ないイギリス人の友達の一人とは、不思議なことに英語でも、楽しい会話が出来る。外国にいると自分の語学力のせいでいろいろなことが通じないと思うことがあるけれど、同じ言葉をしゃべっていてもつたわらない事は多々ある。いろいろ考えてみた晴れた土曜日だった。

2007年8月9日木曜日

Garden 3

Sissinghurst Castle Garden



Garden 2

もう一つのガーデンはガーデナー、レイチェル(80歳)の家と庭。‘彼女の愛している家と庭’。今は入院しているから、手入れもされていない。鍵を開けてもらって、中に入ってからはくもの巣をよけて歩くのに苦労した。庭は草ぼうぼう。でも、彼女の家も庭も私にとって衝撃的だった。草の中でおばあさんがゆっくり家のわきの階段から庭に降りてくるのを少しだけ想像した。




Garden 1

週末に一泊でケントに行って来た。目的は庭。

デレク・ジャーマンが作った庭。大学生になる前に本屋さんで彼の庭の本を見た。そのころは、自分にいろいろな引き出しを作ろうといろんなものを一生懸命に探していたような気がする。彼の写真集はもちろん洋書で、その頃の私には何が書かれているのかさっぱりわからなかった。それなのに私はその本を買った。私はそれをかれこれ10年近く読みもせずに見ていた。その本が本棚のどこにあるのか忘れた頃に、彼がイギリス人で、晩年を過ごした家と庭がダンジェネスにあることを知った。ダンジェネスは海辺の町。近くに原子力発電所もある。

その日はとても気持ちの良い晴れだった。10年かけて見に来たと言うにはかっこよすぎるけれど、その間になぜ自分がその本に惹かれたのか時々考えた。記念にダンジェネスの石を拾った。この辺の石は真ん中に穴が開いている。

私を車で連れて行ってくれた大家さんのいとこ(70歳)は、nasty gardenと言って車から降りてこなかった。それでも、私を車でいろいろ連れていってくれたやさしいおばあちゃん。