2008年11月12日水曜日

枯葉

曇りや雨の日が多い今日この頃ですが、寒いけれどお日様の出る日もあります。近くの小学校の子供達は枯れ葉を髪や服にくっつけたまま走ったり塀によじ登ったりしています。そんなのを見ちゃうと、自分もそんなことをしていたな〜なんて思い出します。その日一日が全てであるかのように、感情の赴くままに過ごしていたように思います。枯れ葉のにおいとカサカサという音で、もっとリアルにあの時の冷たくなった自分の手、3時頃の太陽の光の色だとか、赤くなって木から落ちそうな柿、おじいちゃんのタバコの匂い、友達の鼻水をすする音だとかが思い出されました。こういう感覚が今の自分をちゃんと支えて、作っているんだなあと思う今日この頃です。いろいろあって、何が本当の自分の考えなのかわからなくなるようなことがあっても、きっと大丈夫なように。そして、今でも、うっかり傷ついたりして、布団をかぶって涙する時は、決まって祖父の’どんぐりは優しい子だから’っていう一言が思い出されます。もう、33歳なのに。でも、不思議ともうこの世にはいない祖父の言葉が今でも私に勇気をくれるのです。そこら辺で草まみれになって転がっている小学生達も、みんな自分にとっての何か支えになるものを知らず知らずのうちに、周りから受け取っているのか。そうだといいな〜と思いました。

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