2009年3月21日土曜日

あなた自身を愛するように

’自分を愛するよううに隣人を愛しなさい’と、聖書にあるわけですが、これがまた解釈が難しい聖句の一つです。私たちはこれを自分を愛するのは簡単だけど他人を愛するのは難しいと解釈します。わたしも、高校生の時はそう思っていました。しかし、いったいどれだけの人が自分を愛しているというのでしょうか?自己嫌悪や卑下は日常茶飯事です。今の自分がだめだから努力してがんばる。遠回しに他人に私たちは’おまえがきらいだ’と言われて、がんばる。だから、自然に自分の愛し方を身につけている人はなかなかいないと思うのです。だから、がんばって知識や権力や報酬を得て賞賛や尊敬を得て、自分を愛していることにする→でも、そのようなものを持っている人間は一握りで、多くの人は自分の愛し方を知らない。ある人は書いています資本主義経済はワタシはビンボーです、ということのもとに成り立っていると。だから、私たちは、そういうことを身につけにくい社会構造に身を置いているということらしいです。根本的に人は自分を愛することができるのでしょうか?

でも、もう一つ。愛している、と言うことはできても、愛しつづけるということは難しい。四六時中いっしょにいていろいろな欠点を見せられてそれでも愛し続けるって難しい。けれども、努力によってそれも可能である、とある人は言いました。そんなふうに誰かを愛することができたら、きっと限りなく自分を愛するという境地に近づいているのではないでしょうか。

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