陣痛の波がざぶ〜んと押し寄せてくる中、どうにか分娩台によじ登りました。私とどんぶりさん以外はみなさんとってもリラックスしている様子。Dr.たちが診察に来て皆で私をのぞいて、「もうすぐだね〜」なんて。凄く痛いとき、助産師さんがさすってくれると痛みが和らぐような感じがするのですが、どんぶりさんがさすると痛みが倍増、、、せっかくさすってくれるからと我慢していたけど、さすがに我慢もゲンカイに。看護師さんが「ご主人にどうして欲しいのかおしえてあげて」と。夫婦のコミュニケーションの在り方を一瞬考えさせられました。寝不足、エネルギー不足、腰痛で私の体力も落ちてきて、陣痛も間が開きぎみになってきてしまいました。Dr.が「赤ちゃん、ちょっと産まれるの早すぎたかな?」って。2週間早いから仕様がないけども、ここまできて引っ込んでもらっても困るので、気合いを入れなおしました!「早く出してあげるからね〜!」。最後はどんぶりさん、横でがんばって〜って応援していました。立ち会い出産で夫が役に立つことはほとんどないけど、やっぱりそこでいることが大事なんだなあと思いました。最後の力を振り絞り、、、産まれました!Drが「すごい出産だな〜、赤ちゃんがすっごくきれいな色だよ〜きれいな赤い色だよ〜」って。本当にうちの子は真っ赤で、正に赤ちゃんでした。すぐに抱かせてもらいました。写真撮らなくっちゃ!ということでどんぶりさんにお願いするも、、、「カメラ何処?」って、、、「鞄の左の下の黒いポーチの中にあるから!」って。役には立ったとは言えませんが、汗びっしょりのどんぶりさんを見たら腹も立ちませんでした。ものごとを役に立つとか立たないとかで判断するのは無理がありますね。そんなことを考えていたら助産師さんが「陣痛室のテレビつけっぱなしだけど大丈夫?」。どんぶり、、、手がかかるヤツ。
赤ちゃんの検査が終わるとカンガルーケアーということであかちゃんをおっぱいの上にのっけられました。少し遅れて母が来てくれました。私は出血多量で顔は真っ白でふらふら。本当に人間の身体って不思議だなって思いました。外は雪がしんしんと降っていて、大雪の日でした。今までなんでもなかった日が、今日から私たち家族にとって特別な日になりました。