2007年8月9日木曜日

Garden 1

週末に一泊でケントに行って来た。目的は庭。

デレク・ジャーマンが作った庭。大学生になる前に本屋さんで彼の庭の本を見た。そのころは、自分にいろいろな引き出しを作ろうといろんなものを一生懸命に探していたような気がする。彼の写真集はもちろん洋書で、その頃の私には何が書かれているのかさっぱりわからなかった。それなのに私はその本を買った。私はそれをかれこれ10年近く読みもせずに見ていた。その本が本棚のどこにあるのか忘れた頃に、彼がイギリス人で、晩年を過ごした家と庭がダンジェネスにあることを知った。ダンジェネスは海辺の町。近くに原子力発電所もある。

その日はとても気持ちの良い晴れだった。10年かけて見に来たと言うにはかっこよすぎるけれど、その間になぜ自分がその本に惹かれたのか時々考えた。記念にダンジェネスの石を拾った。この辺の石は真ん中に穴が開いている。

私を車で連れて行ってくれた大家さんのいとこ(70歳)は、nasty gardenと言って車から降りてこなかった。それでも、私を車でいろいろ連れていってくれたやさしいおばあちゃん。


2 件のコメント:

maoma さんのコメント...

私が想像していたイギリスのガーデンとは違って寂しげな感じなことにビックリ。

10年経ってその地を訪れるなんてきっと縁があったんだね。10年前の007さんはきっとこの日を予期して買ったのではないかい?無意識に。
私もいつか勝又先生の”ギリシャ都市の歩き方”(サイン入り)を手にクレタ島を訪れる日がくるかしら、、、。
ずっと持って歩いてるけどまだちゃんと読んだことない。

007 さんのコメント...

寂しく見えるんだ。まったく私は寂しいと思わなかったな。しかし、自分が経験することの全てはいろいろな偶然によってオーガナイズされているんだな。私のパンを食べたことと、パン教室に通っていることは関係しているのか???