2008年5月20日火曜日

放浪

角田光代さんのインタビュー記事からです。

ゆらゆらと旅をした若い日々。
下の世代を眺めて「いろいろあっていいなあ」という感慨にひたることもあるという。
「何でもできるじゃないですか。断食したければ断食できるし、ボランティアも、おしゃれもできる。で、嫌になったらやめられる」
書くこともできますね、と水を向けると、にっこり笑って頷いた。
「いいと思いますよ。書けば書くほど上達する。とにかく書いてみる、ということはだいじです。」
世の中にはおいしい話、簡単な道ってないと思うんです、と角田さん。
「私は運がないので、努力するしかない。あんまりいい目を見たことがなかったから、すっごく頑張らないとだめだったから。だから」
努力することに対して疑いを持たない。きっぱりそういい切れる人は、最初から大人だったのではない。放浪を経て大人になったのだということを、旅の途中の人は覚えておくのがよろしかろう、と思う。

いろいろあるけれども、大事なことはその人がどんなふうに放浪して自分を育ててきたか、育ててもらってきたか、ということなのかな。自分は自分がつくっている。どんぐりもいつかステキな大人になれるでしょうか。

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